明るく活気溢れる職場づくり

人材

職場環境づくりの方針

「住友電装グループ企業行動憲章」において、人権の尊重と差別の禁止を定めるとともに、さまざまな研修を通し社員への啓発を行っています。人種、国籍、信条、性的指向、性自認、年齢、社会的身分や障がいなどにより不当な扱いをせず、人権を尊重した企業経営・職場環境づくりを行っています。

従業員意識調査の実施

住友電装グループは職場活性化と従業員の働きがい向上のため、定期的に従業員意識調査を実施しています。調査は、ビジョン・バリュー、社員モチベーション、職場分析に基づいた設問で構成されています。2019年度調査結果では全体では比較的良いスコアを維持しているものの、働きがいや、働き方など一部の項目では改善の余地が見られました。今後は、調査で明確になった課題を踏まえ、ストレスチェックの結果も参照しながら施策を企画・実行し、より活き活きとした職場の実現につなげていきます。

ダイバーシティ&インクルージョン[D&I]宣言

当社グループは2017年5月「マネジメント改革」「働き方見直し」「多様な人材の活躍推進」を3本柱とするD&I宣言を発表しました。併せて「D&I推進3カ年計画」を策定・推進しています。 最終年度の2019年度は「企業風土定着期」と位置づけ、 各部門・個人でD&Iを実践するために、研修の実施など意識醸成を図りました。
当社グループは多様な価値観や考え方を持つ一人ひとりが能力を最大限に発揮できる「世界で一番働きがいのある、活力ある会社」をめざしていきます。

マネジメント改革

チームマネジメント向上にむけた研修導入

組織力の強化と効率化を目的に、社外コンサルタントを活用 し、業務の進め方を上長と部下がともに考え、実行するチーム マネジメント向上研修を一部導入しました。今後は、対象部署を拡大し、より高い目標を達成できる人材を育てていきます。

360度フィードバックの対象拡大

2018年度は基幹職約200人を対象にしていた360度フィードバックを、2019年度はグループ長クラス約500人に対象を拡大しました。上司や同僚、部下から多面的なフィードバックを得ることで、評価結果と自己認識のギャップ、自身の強みと課題を明確化したうえで自ら率先してキャリア形成を行う仕組みを整えていきます。

イクボス研修

2019年度はマネジメント改革の一環として基幹職向けの「イクボス研修」および主任やチームリーダーなど基幹職手前の役職者を対象とした「めざそう!イクボス研修」を実施し、延べ33人が受講しました。イクボスとしての知識や心構えを学びました。
また、新たに住友電装グループのイクボスにとって必要な考えなどをまとめた「7つの心得」を作成・配付することで、意識向上を図りました。
今後も多様な人材が活躍できるよう、継続的な取り組みを実施し、研修後のフォローアップにも注力することで、イクボス式マネジメントを浸透させていきます。

多様な人材の活躍推進

仕事と生活を両立させ、仕事の生産性を追求しながら成果を上げる人を積極的に応援するとともに、そのような部下を支援しながら組織としての成果を上げ、自らも仕事と生活を楽しむ人材を育てていきます。

女性活躍推進

住友電装では、多様な人材がそれぞれ能力を発揮し、活躍で きる環境を整えることが重要な経営戦略の一つと位置づけ、女性従業員の活躍を支援する取り組みを行っています。 従来の基幹職になる前の女性社員を対象としたキャリア形成研修や早期にキャリア形成の意識や女性従業員同士のネットワーク構築などを目的とした入社3~4年目の女性総合職向け研修「SWSWE!」に加え、2019年度は一般職・技術部門の全女性従業員を対象とした「WINKフォーラム」を実施しました。 2020年4月1日現在の女性管理職の人数は31人(前年同期比4人増)、管理職に占める割合は2.1%(同0.3ポイント増)です。また、女性総合職の新卒採用人数は、事務系27人、技術系7人となりました。今後も行動計画を着実に実行し、女性の活躍を推進していきます。

総合職新卒女性採用比率

障がい者雇用の推進

障がい者の雇用促進と能力に応じたサポート体制の充実を目的に、2013年5月に特例子会社であるSWSスマイル(株)を設立しています。当初はワイヤーハーネス部品の分別や解体のリサイクル業務などが中心でしたが、敷地内の除草など緑化管理、シュレッダー裁断など新たな業務に挑戦し、活躍の場が広がっています。今後もSWSスマイル(株)だけでなく、住友電装やグループ各社でも障がい者の活躍できる場をさらに創出していきます。当社グループとしての雇用率は2.42%で法定基準を達成していますが、今後も引き続き積極的な雇用を推進していきます。

国際間転勤制度

従来の海外からの出向制度を充実させ、国内外のグローバル人材育成強化・現地化推進・ダイバーシティ推進を目的に導入しました。2020年度は41人、2021年4月には25人が利用しています。この制度により当社側では、多様な人材が活躍可能な企業文化・制度の確立、国内の採用抑制、駐在員の増加抑制、海外現地会社では、幹部人材の育成、現地会社の技術力強化や定着率の向上、有能人材のモチベーションアップなどといった好影響が出ています。当社グループは、当社および現地会社の双方で今まで以上に人材交流を活性化していくことで、 多様な人材が活躍できる会社をめざします。

多様な雇用環境づくり

定年退職者の再雇用、やむを得ず退職した社員の再雇用、非正規従業員の正社員登用など、それぞれの能力を最大限活かせる多様な採用形態や環境の整備を進めています。

定年退職者の再雇用

定年退職後も働く意欲の高い方に対し、それまで培ってきた専門知識や技術を発揮し、伝承していただくため「シニアスタッフ制度」を設けています。2019年度は99人の退職者のうち、97人を再雇用しました。また、モチベーションを維持しつつ、活き活きと働いていただくために賃金体系の変更や人事考課の対象としています。

ジョブリターン制度

出産・育児・介護などを理由にやむを得ず退職した社員を再 雇用する制度です。退職後3年以内で再雇用を希望する対象者と面談し、退職前の資格のまま職場復帰できます。
2020年度は4人が制度を利用しました。

正社員登用・総合職への転換

当社グループでは一定基準以上の非正規従業員を正社員登用する制度を設けており、2020年度は40人(2019年度77人)を登用しました。また、一般職から総合職への転換希望も受け付けており、6人が総合職へ転換しました。

働き方見直し

多様な働き方が尊重され、一人ひとりが強みを存分に発揮できる勤務制度や人事諸施策により、すべての人のキャリアの継続、能力開発、活躍の場の拡大、意欲の維持・向上ができる環境を整えていきます。 なお、新型コロナ感染症拡大に伴い、感染防止の観点から、地理的、あるいは身体的に感染リスクの高い社員の在宅勤務を許可しています。今後も、新しい働き方のひとつとして、在宅勤務制度の対象者拡大に向けて検討を重ねていきます。

ワークライフバランス

当社は従業員の「ワークとライフの調和」の支援策に取り組んでいます。育児・介護の制度拡充や性差なく育児参画しやすい制度導入など諸施策を展開、2016年5月にプラチナくるみん(厚生労働省所管次世代認定)を取得しました。
育児で就労時間に制約がある従業員のために開設した四日市製作所・鈴鹿製作所の社内保育所「こねくとキッズ」における2020年3月末時点の常時利用者は35人(四日市17人、鈴鹿 18人)でした。 2020年度の有給休暇取得日数は平均で14.3日、一人あたり平均年間総労働時間は1,925.51時間でした。今後も多様なライフスタイルを尊重し、従業員一人ひとりが活躍できる環境整備を継続していきます。

人材育成方針

能力開発プログラム

「社員一人ひとりの可能性を信じ、チャレンジスピリットに共感し、個人のキャリア志向に応じた能力開発をしていくこと」を能力開発の基本としています。 短期的には、毎年の目標管理制度や人事考課制度の中で設定した目標に取り組んでいます。

2020年1月には有資格者による「キャリア相談窓口」を新設し、相談希望者をはじめ、入社3年目の総合職やキャリア入社者などを対象にキャリアカウンセリングを開始しました。キャリアカウンセリングを通して社員の多様なキャリア形成を支援しています。これまでの相談件数は、2019年度には、キャリア相談が18件、入社3年目面談が100件、2020年度には、キャリア相談が55件、入社3年目面談が97件となっています。

また、住友電装グループの行動原則「SWS WAY」については、海外で共感を得ることを念頭に、プロジェクトチームを組み、2020年10月に新たなSWSWAYをリリースしました。今後は企業理念・SWS WAYの教育にいっそう注力すると同時に、階層別研修を通じて各人が期待される役割や行動を理解し、それに必要な能力・キャリア開発目標を設定、育成面談を経て実行計画を策定・実践することで中長期的なキャリア形成を支援します。

また、昨今の新型コロナウイルス感染拡大を受け、集合型の研修が開催できない状況にあり、研修のオンライン化を進めてきました。新入社員にはビジネスマナーに関するeラーニングを実施し、各種研修においてもeラーニング化の推進と共に、オンラインツールを活用した、オンライン研修に切り替え開催、内容を充実させてきました。今後においても、移動を伴わないオンライン研修の受講のしやすさ、拘束時間の制約がないeラーニングの利点を活かし、より効率的な研修運営を進めていきます。

SWS WAYポスター

グローバル人材の育成

海外での業務を早期に経験させたうえで、異文化理解・語学力向上などの研修を充実させることで、「グローバル人材」への育成を図っています。また、海外グループ会社のコア人材を「グローバル幹部」として育成するための研修も実施しています。

GLP(グローバル・リーダーシップ・デベロップメント プログラム)研修

将来の経営幹部候補者の育成を目的に、年1回開催しています。参加者は延べ5日間、日本国内でリーダーに必要な知識を習得します。

海外マネージャー研修

将来の幹部候補者の養成および各社相互の人脈形成を目的に、世界4地域でマネジャー向けの研修を開催しています。

新入社員海外工場研修

海外のワイヤーハーネス工場において、当社グループ(国内)の全総合職新入社員を対象とした海外工場研修を行っています。 現地・現実・現物を体感することで、グローバル人材としての早期活躍を図っています。

海外トレーニー制度

選抜された若手社員が現地業務を経験しながら研修します。制度開始から延べ482人(2021年3月末時点)が経験をキャリア形成に活かしています。

駐在候補者向け語学研修(英語スピーキング研修)

赴任後速やかに活躍できるよう、駐在候補者の英語力を高めるためのプログラムを2018年から行っており、延べ38人(2021年3月末時点)が受講しています。
4ヵ月間に亘る計140時間のプログラムを受講し、学習を手厚くフォローすることで、英語を継続的に学び続ける習慣を身に着けます。

人権

基本的な考え方

住友電装グループは「個性を尊重し活力溢れる明るい企業文化を育みます」という基本理念を掲げています。2019年2月に住友電工グループが制定した人権方針に則り、人権尊重の取り組みを推進していきます。

活き活き職場推進活動

長期的な職場での人権意識浸透など、職場環境を向上することを目的に、全社で「活き活き職場推進活動」に取り組んでいます。各部門から選出された「活き活き職場推進委員」が参加した、人権啓発研修の内容をそれぞれの部門にフィードバックすることで、全従業員の人権意識向上だけでなく、コミュニケーションの活性化、業務の効率化などにもつながっています。2013年度の活動開始から延べ1,642人が委員として活動しました。2019年12月をもって委員としての活動は終了しましたが、研修を設けるなど取り組みは継続していきます。 国内では、研修にLGBTに関する内容も盛り込み、LGBTに対する正しい理解促進と、従業員一人ひとりが個性を活かした働きやすい職場環境の整備を進めています。2019年度からは集合形式から変更し、eラーニングでの研修を開始しました。ハラスメントに関しては、委員が人事部門へ直接連絡・相談するなど、問題の早期発見・解決が可能な体制を構築しています。労使が「活き活き職場巡視」で各職場の巡回で把握した好事例は、グループ報で紹介するなどの取り組みを行っています。 また、海外でも同様に、人権に限らず、職場のコミュニケーション向上や業務効率化などを含めた幅広いテーマで活き活き職場推進活動を行っています。

永年勤続表彰の様子

地域の乳がん啓発イベントへの参加

人権に関する研修の実施

人権意識の醸成・向上を目的に、新入社員から経営層まで階層別研修などを通じて人権啓発を行っています。2019年度は、ハラスメントやLGBTなどをテーマに実施し、合計105人が参加しました。

LGBT研修の様子

人権デューディリジェンスの実施

住友電装グループでは事業活動を通じて起こりうる人権に関する負の影響を回避・緩和するためにデューディリジェンスプロセスを行っています。当社グループにおける人権問題を認識するために、2019年には調査票に基づき国内・海外グループ会社へ調査を行いました。調査の結果、人権に関する問題は見られませんでした。

紛争鉱物への対応

調達活動における社会的責任を果たすため、コンゴ民主共和国および周辺諸国における紛争鉱物*を原材料として使用しないコンフリクトフリーをめざしています。CSR調達ガイドラインでは、取り組み方針を明記するとともに、お取引先へ紛争鉱物に関する調査を毎年行っています。

人権に関する相談窓口の設置

各国の地区・製作所単位で人権に関する相談窓口を設置し、相談者のプライバシーに十分配慮したうえで問題の解決に向けて適切に対応しています。相談・通報があった内容およびその対応は、担当役員が出席する全社人権啓発推進委員会で報告されています。2019年度の通報件数はゼロでした。

用語集

*紛争鉱物:コンゴ民主共和国およびその周辺国で算出されたタンタル、タングステン、錫、金またはそれらの派生物で、その取引が深刻な人権侵害を行っている武装勢力の資金源になっている鉱物資源。