自動車用ワイヤーハーネス
あなたとクルマをつなぐ自動車用ワイヤーハーネス
自動車はボタンひとつでエンジンがかかるなど、様々な機能を電子制御により動かしています。自動車の機能増加に伴い、搭載される電子機器は増加しています。それらの機器をつなぎ、電力や信号を車内のすみずみまで伝える役割となる製品が「ワイヤーハーネス」です。人間に例えると、血管や神経に相当する重要な部品です。
アルミハーネス
昨今の自動車は、低燃費、安全、快適性が求められ、それに伴い1台あたり20~30kgにもなるワイヤーハーネスの軽量化が重要となります。こうしたなか、当社グループでは、従来、銅電線を用いていたエンジンハーネスに「高強度アルミ合金電線」を搭載し、軽量化、低コスト化を図りました。
特長
当社グループは、従来のアルミ電線よりも高強度・屈曲性に優れた「高強度アルミ合金電線」を用いて、高強度アルミハーネスを開発しました。エンジンハーネスとして世界で初めて「高強度アルミ合金電線」が採用され(電線本数の20%強)、従来よりも軽量、低コストなワイヤーハーネスとなっています。
技術
新開発の「高強度アルミ合金電線」は銅電線以上(標準アルミの約2倍)の強度及び屈曲性能を持ちます。それにより電線の細径化及びエンジンの振動・屈曲部位へ適用可能となりました。
スライドドア用ハーネス
ミニバンなどのスライドドアに使用されています。ドアが開閉のどの状態にあってもドア内の電装品へ電気(電力、信号)を伝えることが可能です。
特長
- 動作軌跡安定(いつも同じ所を通る)
- 小さいドア内スペースで成立
- 異音発生無し
技術
ケーブルベヤ(キャタピラ)と回転部品を組み合わせる事により、安定した動作軌跡を確保しつつ、さまざまなスライドドア開閉軌跡に対応できます。
EPBハーネス一体型車輪速センサー
本製品は車輪速センサーとEPB(電動パーキングブレーキ)用ハーネスを一体化した製品です。
住友電装は世界で初めて車輪速センサーとEPB用ハーネスの一体化に成功し、製品の軽量化と低コスト化を実現しました。
特長
当社の車輪速センサー技術・電線技術・コネクタ技術を活用し、中継コネクタや二重シース電線を使用せず、車輪速センサーとEPB用ハーネスの一体化を実現。
技術
ABS用2芯ケーブルとEPB用2芯ケーブルを複合化し、4芯ケーブルとすることで一体化を実現。
ハーネスに付属する部品類の共通化を進めることにより、部品点数・車両組付け工数の削減を可能とします。また、カーメーカでの配策設計の簡易化、車両軽量化へ貢献します。