安全衛生


理念と方針
住友電装グループは、「安全は全てに優先する」を事業の基本に、人間尊重の精神のもと、一切の労働災害を許さない厳しい姿勢で、働く人の安全と健康の確保に向けて行動します。全社安全活動方針を下記のように定め、ゼロ災害をめざして取り組んでいきます。

グローバル安全管理体制の強化
グローバルでの安全管理体制強化を目的に、年に2回各社が自主監査を実施し、安全活動の見える化、不具合箇所の抽出・改善をさらに進め、職場のリスクを排除する活動を推進しています。自主監査において問題があった場合は本社安全環境部や安全診断員が訪問・診断、是正を行います。2023年度には、190拠点にて自主監査を実施しました。
グローバルな啓発活動の展開
住友電装グループの災害の要因は、運搬や保全、段取り/調整、清掃時、などの人に起因するものが多く占めています。
これを受け各種啓発活動をグローバルに展開してきました。
・『ポケテナシ』活動 ポ:ポケットにてを入れて歩かない
ケ:携帯電話をしながら歩かない
テ:手摺りを持つ(階段昇降時)
ナ:ななめ横断をしない
シ:指差呼称をする(左右確認)
・安全ルールを遵守する「3S +3定 3ルール」のポケットカードの配布
◆3S:整理・整頓・清掃
◆3定:定位置・定品・定量
◆3ルール:作業前 手元、保護具の確認
作業中 安全カバー内には絶対に手を入れない
設備点検時 主/元電源完全OFF

・保全作業時の災害防止の『主/元 電源完全OFF』ステッカー配布

グローバル労働災害統計
2023年度の労働災害件数は国内5人、海外12人 合計17人となり、22年度の22名から減少しました。
ただ、その中でも経験が浅い社員の罹災が多いことから、過去の災害発生事象を絞って、現場での危険を疑似体験できる映像などを全社配信し、注意喚起を図るなどの対策を実施していき再発防止のための取組を継続します。

フォークリフトの安全対策強化

現場ではフォークリフトによる運搬作業が多く、重大災害につながる可能性が高いことから、2014年度よりフォークリフトに関連する災害の撲滅に向けてリフトと作業者の作業場所を分ける(空間的分離)、リフトと作業者の稼働時間を分け同時に作業させない(時間分離)などの安全対策の強化に取り組んできました。2019年度から歩車完全分離に取り組み、全拠点の約90%が完了しました。
設備の安全管理について

2012年に生産設備に対する安全認証の仕組み(設備のリスクアセスメントと作業環境を含めた安全立会)を導入しました。同仕組導入前に設置された生産設備の安全認証は全台完了しましたが、リスクアセスメントのさらなる精度向上の観点からチェック項目の説明書(解読書)を作成しました。全社展開し、説明するとともに設備安全担当者のレベルアップを図ります。
お取引先の安全確保
安全面におけるお取引先への要請事項として「仕入先CSRガイドライン」において、安全な職場環境整備をお願いしています。
健康に関する各種取組み(Wellness)
「従業員一人ひとりの健康は活気ある企業の源である」という基本方針のもと、従業員の積極的な健康づくりを支援しています。
詳細はこちらにまとめております。下記リンクよりご覧ください。
用語解説
*1 度数率:100万延実労働時間当たりの労働災害による死傷者数で、災害発生の頻度を表す。