2016年 社長年頭挨拶要旨(社員向け)

2016年01月06日 住友電装株式会社

社長 井上 治

世界の自動車需要は、引き続き好調な北米市場や欧州市場の回復傾向により堅調に推移すると見込まれますが、依然、不透明な要素を多くはらんでいます。当面、当社グループの受注は好調に推移すると見込まれますが、市場環境の変化によっては激変する可能性が多分にあります。正確な情報を迅速に入手し、グローバルに共有するとともに、起こりうる環境変化を想定して、機動的かつ迅速に対応できる備えをお願いします。

以上を踏まえ、本年の要望事項を3点申し上げます。

1つめは『「Reduction 10」のさらなる深化』です。
新興国を中心とするグローバルマーケットでの競争を勝ち抜くには顧客からの厳しい価格要求に対応しなければならず、これまでにない原価低減が必要です。このため、本年も引き続き「Reduction10」活動を推進し、目標と時間軸を明確に定め、さらに深掘りした活動をお願いします。恒久的な原価低減は従来の延長にある取り組みでは実現できません。製造・開発・営業・調達他関係部門、さらには事業をサポートするコーポレート部門が一体となって取り組んでいただくことをお願いします。

2つめは、『開発力・提案力の強化と製品化のスピードアップ』です。
自動車の電子制御化、安全運転システム、居住性やネットワーク化といった高機能化により、電子系部品やソフトウェアの割合は増加傾向にありますが、このような素材や技術面での競争が激化すると、産業構造のオープン化による異業種の市場参戦が進み、事業環境はより厳しさを増すと予想されます。独自性・付加価値の高い製品開発力をもって受注活動を優位に進めるために、コンセプトイン活動の推進をお願いします。
また、価格競争に巻き込まれない製品力・技術力で競争していくため、当社の優位性を高める新たなアイテムの製品化に向けた開発力・提案力の強化をお願いします。

3つめは、『グローバル・マーケティング力の強化』です。
“17Vision"の実現に向けては、欧米系や中国を中心とする新興国の既存顧客あるいは新規顧客とのビジネスを拡大していくことが絶対条件となります。グローバルに展開・拡大する顧客に対し、現地会社がどのように連携していくのか、そのための組織をどのようにするのか、拡大する新興国市場を見据えたグローバル対応をお願いします。そのための現地人材の重用・育成も必要であり、また、コミュニケーション能力に富み、グローバルマインドを持ったリーダーの育成も不可欠です。競争力を強化する人材育成プログラムの構築と早期具現化をお願いします。

以上

本件に関するお問い合わせ先

総務部広報・CSRグループ TEL 059-354-6201