2015年 社長年頭挨拶要旨(社員向け)

2015年01月05日 住友電装株式会社

社長 井上 治

世界の自動車需要は、引き続き好調な北米市場や欧州市場の回復傾向により、堅調に推移すると見込まれますが、依然、不透明な要素を多くはらんでいます。当面、当社グループの受注は好調に推移すると見込まれますが、市場環境の変化によっては激変する可能性が多分にあります。正確な情報を迅速に入手し、グローバルに共有するとともに、起こりうる環境変化を想定して状況に応じたオプションを準備し、機動的かつ迅速に対応できる備えをお願いします。

以上を踏まえ、本年の要望事項を3点申し上げます。

1つめは『「Reduction 10」のさらなる深化』です。
価格競争の激化や車種構成の変化により採算性が悪化する中、ハーネス事業を持続的に成長させていくためには、これまでにないコストダウンが必要です。このため、本年も引き続き「Reduction10」活動を推進し、目標と時間軸を明確に定め、さらに深掘りした活動をお願いします。恒久的な原価低減は従来の延長にある取り組みでは実現できません。製造・開発・営業・調達他関係部門が一体となって取り組んでいただくことをお願いします。

2つめは、『開発力・提案力の強化とスピードアップ』です。
客先の主要な市場が新興国に移るにつれ、客先が望む製品や技術のライフサイクルもどんどん短くなり、加えて、新興国の成長とともに新たな競争相手も出現し、新製品・新技術の開発競争もさらに熾烈になっています。独自性・付加価値の高い製品開発力をもって受注活動を優位に進めるために、コンセプトイン活動の推進をお願いします。また、タイムリーに新製品・新技術を次々に提供し続けていくために、開発部門と営業部門が連携して客先のニーズを掘り起こし、他社に先駆けて構想を提案し、圧倒的なスピードで開発し市場に送り出す意識をもって取り組んでいただくことをお願いします。

3つめは、『グローバル・マーケティング力の強化』です。
“17Vision"の実現のためには、欧米系や中国を中心とする新興国の既存顧客あるいは新規顧客とのビジネスを拡大していくことが絶対条件となります。グローバルに展開・拡大する顧客に対し、日本と現地会社、さらにその中でも営業・開発・モノづくりがどのように連携していくのか、グローバルに対応できる基盤を早急に整備・強化していただくことをお願いします。そのための人材育成も急務です。現地人材の重用・育成も必要であり、また、コミュニケーション能力に富み、グローバルマインドを持ったリーダーの育成も不可欠です。グローバル事業を支える人材の育成をグローバルに進めていただくことをお願いします。

以上

本件に関するお問い合わせ先

総務部広報・CSRグループ TEL 059-354-6201