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住友電装のモノづくり

生産体制

Production System
世界30カ国に広がる拠点で最適生産を実現。

当社の主要取引先である自動車メーカーのグローバル展開が加速化される中、全世界を舞台にネットワークを拡大し、今や海外拠点は30カ国を超え、海外での生産が全体の9割を超える住友電装。それぞれの地で最高の品質と迅速な供給を追求し、製品を効率的に供給できる生産拠点の構築を目指す、当社の取り組みについてご紹介します。

国際競争に打ち勝つグローバルネットワーク

グローバルネットワーク

アジア・アメリカ・ヨーロッパ・アフリカ、世界各地域の拠点で日々生産を行っており、日本は全世界へのモノづくり技術の発信基地として大きな役割を担っています。

住友電装は自動車メーカーの世界展開を背景に、グローバル最適生産の実現のため世界各地域の拠点で日々生産活動を行っています。
地域別には、まず中国では09年累計の自動車販売台数で米国を抜き世界一位の市場になりましたが、当社としても、これまで中国全土に積極的に拠点を設立しており、現在では最大の生産規模となっています。今後も引き続き成長する市場でありますが、昨今の人件費高騰、労働ストライキなどのリスクもあるため、ベトナム、タイなどのアセアン諸国とバランスをはかりつつ、アジア全体での展開を視野に入れています。
次に米州ですが、一昨年のリーマンショックでは過去最大の落ち込みを経験するなど、米国は自動車販売トップの座を中国に奪われましたが、それでも全世界に影響力を持つ巨大自動車マーケットであります。北米・南米には市場規模の拡大が著しいブラジルなどの国々もありますが、生産拠点を有することで、この地域の供給をサポートしています。さらに欧州においては、ポーランド、ルーマニアなどの東欧地域に加え、昨今ではモロッコ、エジプトなどの北アフリカ地域の生産規模を拡大し、これらの地域から日系、非日系まんべんなく欧州地域内の供給体制を整えています。
最後に日本では人口減少、若者の車離れなど暗い話題が多いですが、成長分野のHEV、EV関連にも積極的に展開し、これらの車種を含めた生産体制を構築しています。また、グローバル展開が進む中、全世界への技術の発信基地としての大きな役割も継続して担っています。
このように、住友電装はこれからも世界全体の動向をみながら、国際競争に打ち勝つ生産体制を築いていく考えです。

グローバル化に不可欠な技術レベルの統一

つくる人や国によって品質にバラツキがあってはなりません。全世界で「メイド・バイ・ジャパン」の品質に仕上げています。

モノづくりのプロである私たちが至上の使命とするのが、世界同一最高品質と最適生産の実現。
ワイヤーハーネスは数十本の電線を束ね、ひとつずつ人の手で組み込む労働集約型の製品です。つくる人や国によって品質にバラツキがあってはなりません。グローバル化が進めば進むほど、全ての生産拠点で技術レベルを統一する重要性がより重みを持ってきます。そこで私たちが全世界で始めたのが「ピカピカ運動」です。
工場の床や設備が“ピカピカ”になる。そこで“ピカピカ”な製品が生まれる。そして努力してきれいにしたスタッフの気持ちも“ピカピカ”になる。“ピカピカ”な心のスタッフがつくった“ピカピカ”の製品は、安心してお客様に使っていただける製品に仕上がっているのです。

世界同一最高品質と最適生産を実現する「ピカピカ運動」

「ピカピカ運動」

掃除からスタートした「ピカピカ運動」は世界に浸透しました。今では120項目におよぶチェックがあり、「ピカピカの心・行動・技能」と「ピカピカの設備・工場」により、「ピカピカのモノづくり」が行われています。

最初は工場内をきれいにしようとスタートしたこの運動ですが、単にきれいさだけを問うものではありません。生産準備のスピードはどうか、スタッフ管理が行き届いているかなど、生産やマネジメント等に関わるものまで、実に120項目ものチェックポイントを含んでいます。これを全世界の全部門に展開し、100点満点中80点以上の拠点が9割を超えるまでになったのです。

世界には落ちたゴミを自分で拾う習慣のない国もあります。拾う役割の人は別にいるから、その人の仕事を奪ってはいけないという考えです。習慣や文化の違う中で、実際に掃除をやって見せて、こうするとこれだけきれいになるということを納得してもらえるように努めました。紆余曲折あったものの、2003年頃から始めたこの運動は、わずか4年で世界に浸透しました。

掃除からスタートし、個人の意識を高め、製品の品質を高めることにつながった“ピカピカ”は、すでに世界中の生産拠点で共通語になり、世界同一最高品質と最適生産という至上命題の実現に貢献しています。

グラフ:評価点比率(%)

「ベンチマーク」の活用で全世界のレベルアップ

自分の力を比較する相手は全世界の従業員です。一人ひとりが自分の力をさらに高めようと努力することは、全世界のレベルアップにつながります。

世界における自らの実力を把握するためには、自他を比較する客観的基準が必要です。そこで住友電装では「ベンチマーク」を設けました。
ベンチマークは本社が求める基準でもあり、各部門のレベルがそこまで高まってほしいという意図も込められています。これも初期のうち、国によっては「なぜ優劣をつけるのか」と不満がありました。確かに中国と日本を単純に比較して、コストを競うこと自体はおかしい。重要なのは、自分の力を少しでも高めようとする努力。中国であれば中国全土で競い合うことで、お互いのレベルを高め、結果的に総合力を引き上げていくと信じています。ベンチマーキングの活用は、全世界のレベルアップにつながるに違いありません。

合言葉は“メイド・バイ・ジャパン”

ワイヤーハーネス製造風景

様々な国の様々な人を尊重することで、生産体制の足並みを揃えることができ、日本的な品質や気質を理解してもらえると考えています。

ワイヤーハーネスは人がつくるものだからこそ、人の感情を無視してはいけない。現地の習慣や秩序に則って、叱るのではなく誉めることで理解を深めていく必要があります。様々な国の様々な人を尊重することが、結局は私たちの生産方針を定着させる道。そして目標をめざし真面目に取り組もうとする、日本的な気質の良い部分を、より多くの現地スタッフに持ってもらうことが重要です。根本的な相互理解と信頼があって、生産体制の足並みも揃います。

現在、ASEANで生産されたワイヤーハーネスは、アメリカやヨーロッパへも送られています。日本の市場でさえも、ASEANや中国から輸入しています。もはや“メイド・イン・ジャパン”の時代ではありません。これからは“メイド・バイ・ジャパン”。日本発のマインドを共有し、同じベクトルに向かう全社員の姿勢が、住友電装の明日を拓いていくと考えています。