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住友電装のモノづくり

品質管理

Quality Management
「世界同一・商品力No.1品質」を確保しお客様の信頼に応えたい。

住友電装が目指すのは、どの国で製造しようともお客様に満足頂ける製品を提供する「世界同一・商品力No.1品質」の実現。私たちが、近年特に力を注いできた品質管理への取組みをご紹介します。

ラインごとに“不良ゼロ”にチャレンジ

HAI-Qライン

全世界の製造ラインで「不良ゼロ」の連続日数をのばす活動をしており、現在、連続10日間「不良ゼロ」の製造ライン数は1200を超えています。また、不良品が発生した場合には即ラインを停止し、全員で原因を追究しています。

住友電装では製造工程ごとに、“不良ゼロ”をめざして品質活動に取組んでいます。あらかじめ各工場で“不良ゼロ”にチャレンジするラインを決めて申請し、活動をスタート。不良を発生させない日が10日間継続出来たら“ダントツライン”“桁違い品質ライン”“QAベストライン”などHAI-Qラインとして認定。さらに30日、60日、100日と期間を延ばし、より長期的な“不良ゼロ”状態をめざします。現在、認定を受けているのは世界で1200ライン以上にのぼります。

一度認定されたラインでは、不具合を出した時点でそれまでの努力が無になってしまうわけですから、ラインに就く一人ひとりの集中力が高まり、皆で協力し合うようになっていくのです。製造現場では、製造過程で問題が起こった時点でラインを停止させ、ただちに原因を追及し改善を図ります。“不良ゼロ”継続日数の記録を達成する意義も大きいですが、問題が起きたらすぐにラインを停めることも重要なポイントです。後回しにせず迅速な原因究明が、真因把握と有効な対策に繋がるからです。

グラフ

“変化・変更”がある製造現場でも品質を確保する仕組みと管理

PK評価風景

スタッフが休んだ、材料が変わったなど、いつもと異なる「変化点」はトラブルの原因になる可能性が高いので、その日の“変化・変更”を明確に示し、全員に内容を認識させる「変化点ボード」を導入しています。

工場では多岐に渡る部品を扱っています。もし工場内が雑然としていたら、部品の取り違えや、ごみが付着する可能性が高まります。そうしたミスを防ぐため、整理・整頓・清掃・清潔・躾のいわゆる「5S」をベースに、作業が適正にできているかどうかをチェックする「PK評価」を行っています。

工場や設備を掃除するという基本から着手し、作業・検査などについて、管理水準、管理方法などそれぞれ適正レベルを定めた“標準”に合っているかをしっかりと確認します。そうすることで同一の品質を保て、適正レベルをクリアした製品を提供できるのです。

このほか毎日の現場で懸念されることに“変化・変更”があります。ラインに従事するスタッフが休んだ、使う材料が変わった、設計が変更になったなど、通常とは異なる「変化点」が品質問題の起こりやすいポイントで、いかにトラブルを回避するかの対応力が問われます。そこで私たちは「変化点ボード」を導入しました。人、材料、作業方法など、その日の“変化・変更”をボードで明確に示し、全員に内容を認識させています。働いている人も様々ですし、扱っているモノも様々。日々刻々と状況が移り変わっていく中でも、品質確保を実現できる仕組みを設けています。変化・変更点を管理する為の事前準備と事後確認の方法を更に充実させています。

「H研」「S研」「QCサークル活動」など多様な取り組みで品質を向上

QCサークル報告会風景

現場における品質改善活動、「QCサークル活動」は活動内容を共有するため報告会も実施しています。品質の向上を目的に「H研」や「S研」も行うなど多様な取組みを絶えず進めています。

住友電装では世界に点在する製造現場の品質問題解決を指導支援しています。工程内不良率が高い製造ラインの品質問題解決を本社が支援する制度としてH研(HAI-Q研鑽会)があります。当該ラインのメンバーがH研に登録されると問題解決の手法教育を行います。その後、パレート図による活動テーマの絞り込み、事実観察による問題の把握、なぜなぜ分析による真因の追求について議論が交わされます。定期的に開催するH研で整理された解決策をもとに、製造工程を改善することで取り組んだラインの多くは5ヶ月後には工程内不良が半減しています。こうしたH研を活用した品質改善活動を実践することで、世界各拠点における製造現場の品質管理レベルは向上していきます。

また、スタッフ自身の問題解決能力を養うための「S研」(Staff実践研鑽会)という制度があります。S研の研修生は4人が1チームを編成し、問題解決手法を学んだ後、製造現場に常駐して技術的な課題解決に3ヶ月間取り組みます。問題となっている事実を把握し、事実に基づく真因追求をチームで実践することでこれまでに多くの技術的課題を解決してきました。

様々な取り組みによりクレーム件数・クレーム指数は毎年減少

お客様からの評価の一部

モノづくりのプロフェッショナルとして、お客様の信頼に応える製品の提供を追求し続けています。その結果がお客様からの高い評価につながっています。

こうして様々なアプローチ、活動を実践してきた結果、クレーム件数は減少しています。また、多くのお客様から品質表彰を受賞しています。
技術の高度化や評価基準の多様化などにより、お客様から求められる要求はどんどん高くなっています。私たちはモノづくりのプロフェッショナルとして、お客様の信頼に応える製品=商品力No.1品質の製品提供を追求し続けていきます。

不良ゼロにこだわった「自工程保証」活動

不良を発生させない工程づくり、不良が発生しても確実に発見できる工程づくりに取り組んでいます。この「自工程保証」活動は製造現場だけでなく、設計を含めたモノづくりの全工程を通してつくりあげられていくものであると考えています。

自工程保証活動の基本概念図

最近では不良が発生してから対策する活動のみならず、不良を発生させない工程づくり、不良が発生しても確実にその工程で発見できて後工程には流さない工程づくりに取り組んでいます。住友電装ではこの活動を自工程保証活動と言います。

自工程保証活動は重要工程や新規製造工程を対象に始めており、不良ゼロにこだわり製品の保証度100%を狙いとした活動です。新規工程では不良がつくれない製品設計、設備設計、工程管理方法について良品条件を設定し、製造現場では良品条件を遵守できるよう教育・訓練と管理を実行します。

既存工程では標準を遵守しても出来てしまう不良に対して、自工程で確実に発見できる方策と設備改善や製品設計の改善により不良が発生しないような方策を検討します。自工程保証活動は設計・生産技術・製造部門が三位一体となって取り組む活動です。
日本のモデルラインで良品条件の検討を重ね、全世界の製造拠点にその成果を展開しています。

品質は製造現場だけでなく、製品設計や工程設計を含めたモノづくりの全工程を通してつくりあげられていくものであると、住友電装は考えています。

過去事例等を常設展示した「品質トレーニング室」

写真:品質トレーニング室風景

過去に発生した重要品質問題の原因および対策、重要工程の管理方法等をパネルにまとめて常時展示し、社員が利用できるようにしています。今後、昇格時の階層別の品質教育等で利用していきます。

開設した品質トレーニング室では、「過去の重大品質問題の原因および対策」、「重要工程の原理および管理方法」、「直近の不具合事例」、「全社品質活動」を展示しています。説明パネルのほか、関連するサンプルや資料も展示をすることで理解がしやすい工夫をしています。

事例報告会「品質フォーラム」の開催

写真:品質フォーラム風景

品質月間のテーマ「品質の原点にかえり 先駆者の知恵に学ぶ」のもとに「品質改善活動事例」と「不具合対策事例」に関する報告会とパネル展示を行いました。

品質改善活動を主とした報告会には、約150名が会場で参加すると共に、アジア地区7拠点を含む国内外35拠点に報告の様子を中継しました。また、報告会場の後方に不具合事例のパネルを展示することで、相乗的な効果をあげるように努めました。